昨日中小企業診断士の結果の詳細が書かれたハガキが届けられました。なんというか、ある程度は予想はしていましたが、やはり現実というものを突きつけられるというはあまり気持ちのいいものではありませんね。
今回の記事では、中小企業診断士2次試験の結果詳細と「経営革新支援」の進め方について書いていきます。
結果の詳細
以下が自分の結果の詳細です。
科目名 得点区分
- 事例Ⅰ B
- 事例Ⅱ C
- 事例Ⅲ B
- 事例Ⅳ D
- 総得点 C
得点区分の内容は以下の通り
- A:60%以上
- B:50%以上60%未満
- C:40%以上50%未満
- D:40%未満
合格基準は以下の通り
- 「第2次試験の合格基準は、筆記試験における総点数の60%以上で、かつ、1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であることを基準とする。」
- 「筆記試験における総点数の60%以上」とは「4科目の総得点」欄の得点区分が「A」であること
- 「1科目でも満点の40%未満がなく」とは、各科目の得点区分がすべて「C」以上であること
具体的な得点に換算すると、以下のような感じになります。
- 事例Ⅰ 約55点
- 事例Ⅱ 約45点
- 事例Ⅲ 約55点
- 事例Ⅳ 約35点
- 総得点 190点
- 平均点 47.5点(平均47.5%)
もしかしたら何かの手違いで合格になっていないかなと淡い期待を抱いていましたが、やっぱりダメだったようですね・・・。
非常に悔しい結果となりましたが、現実をしっかりと受け止めなければいけません。
幸い2次試験を受けるチャンスは来年もう一度あるので、今回はなぜ落ちたのか、どこができなかったのか、どうすればできるようになるのか、といった所をもう一度よく調べて次の試験に生かしていきたいと思います。
『「経営革新支援」の進め方―中小企業診断士の経営革新支援手法』を読んでみて
現在1週読んでみて、2週目に入りました。以下の過去記事でこの本については、試験に合格した後のことも見据えて勉強しておいた方がいいだろう、ということで買ってみました。
本書を読んでみて思ったのは、デューディリジェンス(Due diligence)が多いなと感じました。デューディリジェンスとは以下にwikipediaから引用してみます。
ある行為者の行為結果責任をその行為者が法的に負うべきか負うべきでないかを決定する際に、その行為者がその行為に先んじて払ってしかるべき正当な注意義務及び努力のことで、転じて投資やM&Aなどの取引に際して行われる、対象企業や不動産・金融商品などの資産の調査活動である。
要は、本書においては企業のどこに問題があるかを調査するということです。
中小企業診断士として事業スコアカードや財務スコアカードといった調査指標を利用して、ある一定の基準に照らし合わせて、問題点を顕在化させ、その問題に対してどう効果的に対処していくか、というのが主な内容です。
全体の構成としては
- ミーコッシュ式(本書に書かれている特殊な調査手法)の事業に対する調査
↓
- 企業の財務状況に対する調査
↓
- 調査活動によってわかった現状に対する解決策の策定
↓
- 解決策の実行による期待される効果とその実現する可能性
↓
- 解決策の実行に伴う財務計画の策定
↓
- 策定された計画の支援と途中経過の監視
といった感じで進められており、最後は企業の再生事例という形で締めくくられています。本書を読んでの感想はというと、非常に詳細に企業を調査していくんだな、と感じました。
上は経営理念から始まり、下はひとつひとつの業務の詳細まで把握していくというやり方は、自分がイメージしていたものとは違い、非常に細かく分析していきます。
中小企業診断士の2次試験を受けるにあたって、「なぜそのような問題が出されるのか」ということを考えるうえで非常に参考になる本だと感じます。
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