企業の「あるべき姿」の設定と、それに伴う問題への対処法について

とある企業の事例を当てはめてみる

これらの指標に、パソコンや通信機器などを販売する、とある企業の簡単な事例をあてはめて説明していってみます。

  • 目的軸(その「あるべき姿」は何のためにあるのか?)

顧客に対して、それぞれの顧客のニーズに合ったカスタマイズされた商品を安価に販売して顧客満足度を高める

  • 立場軸(その「あるべき姿」は誰のためにあるのか?)

会社の売上や契約を多く取るためではなく、顧客のため

  • 空間軸(その「あるべき姿」はどの部分に必要なのか?)

官公庁や大企業で働くような、元々リテラシーの高い人たちをターゲットとするのではなく、今後パソコンの普及によって理解も進んでいくと考えられる一般消費者をターゲットとする。その顧客の趣味思考や仕事など様々な用途の部分に注目する。

  • 時間軸(その「あるべき姿」はいつどの時点で必要なのか?)

家電量販店などで規格品を買う時点ではなく、顧客の要望やニーズによってカスタマイズされた商品を顧客の必要な時に届ける時点

 

上記の指標に順番にあてはめてみましたが、これらから「あるべき姿」の設定によって、今回の事例企業が実際にどうなったかを書いていってみます。

 

目的軸から、安価に販売する方法の中の1つに「直接販売」があります。中間業者を入れずに消費者に直接販売すれば、マージンをとられずにその分安く販売することができます。

 

直接販売によって顧客からどういった要望、ニーズがあるかを直接聞くことができるようになります。それに合わせて商品を顧客ごとにカスタマイズできたり、精密な需要予測を立てることが出来ます。

 

時間軸から、家電量販店へ在庫を置くのではなく、在庫を仕掛り品の状態にして注文があったら作るようにします。可能となった精密な需要予測とこのデカップリングポイント(サプライチェーン上のどこに在庫を置くか)を上流工程に上げるという方法によって、

 

自社の在庫を少なくできると伴に、それ程時間をかけることなく顧客にカスタマイズされた商品を届けることが出来ます。

 

この一連の流れによって、目的軸の「顧客に対して、それぞれの顧客のニーズに合ったカスタマイズされた商品を安価に販売して顧客満足度を高める」ことが可能となります。

 

以上大まかに説明してみました。必ずしもこのように上手くいくというわけではありませんが、何らかの課題を設定する場合は、これらの指標を使って「あるべき姿」を考えていくと、解決すべき課題やすべきことが出てくる、

 

そのことによって具体的にどういったビジネスモデルで、どういった所と取引をして、どういった商品を取り扱う必要があるのか、そういったものが少しずつ見えてくる、といったことが今回紹介した本には書かれています。

 

問題解決にはこういった視点もあるんだなと勉強になりました。

 

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