デル株式会社は職務のセグメンテーションや将来構想で成長してきた

今回は以下の過去記事の続きです。

デル株式会社は創立から2000年ぐらいまでは急速に成長してきました。今回はデルの「組織・人事」の面に焦点をあてて書いていきます。

企業の事例を深く掘り下げる理由

なぜこういった所まで見ていくかというと、教科書上に書かれている断片的な「組織構造」とか「人事システム」だけを見ても、実際の現場でそれがどういったもので、どう機能するのかがわからないからです。

 

例えば「機能別組織のメリットは○○、デメリットは××」とあっても、その必要性とか、具体的に企業がどういった状態でどれくらいの規模で使うべきか、などなかなか理解できません。

 

理想は自分が人事や採用担当になって、実際に会社の業務に関われればいいのですが、現実的なことを考えるとそれは難しいです。

 

そのため、実際の企業の事例という、「本」という枠組みではありますが、なるべく現実に近い部分に触れることによって、どういった時に、どういうことをすれば、どのような結果になるのか、といった点を確認していくのが企業の事例の本を読む目的です。

 

というか、教科書上の知識では試験に全然対応できなかったので、試験に対応できるようにするため、自分なりにいろいろと勉強の仕方を工夫しようというのが1番の目的です。

 

というわけで、自分なりに考察していってみます。

先を読んだ採用

p.156

当時も、まだ会社の規模はずっと小さかったが成長のペースは恐ろしく速かった。そのため、適格だったはずの人材があっという間に力不足になってしまった。

 

私がその人を採用した理由は、採用の時点でやってもらう仕事に関して優秀だったからであり、そういう人が、将来的にやらねばならぬ仕事についても優秀だとは限らなかった。

『デルの革命―「ダイレクト」戦略で産業を変える』から引用

 

自分は人事や採用の仕事はしたことがないのでなんとも言えないのですが、確かに先のことを考えた採用は大切でしょう。採用側も雇う人の成長は期待するでしょうし、

 

雇われる側も、仮にその会社が倒産してしまったり、リストラされる可能性も考えて、常日頃から学ぶ姿勢を持ち続けることは大事だと思います。

職務のセグメンテーション

p.160

このやり方を始めた頃は、社員あいだにも混乱が見られた。無理はない。普通なら、責任範囲が減るのは降格や不満足、失敗の状態である。他の企業では、どれぐらい部下がいるか、どれくらいの売り上げを稼ぐかが評価の基準だ。

 

だが、デルでは違う。非常に早く成長したことによって、責任を半分に減らされるのは「成功」を意味するのである。

このやり方はかなり特殊なようです。通常役職が上がると、自分の責任の範囲が広がりますが、デルでは当時常に会社が成長しているような環境だったので、その状態で責任範囲が広がると社員がついていけなくなってしまったそうです。

 

例えば組織の設計には機能別組織や事業部製組織といったものがあります。機能別組織では業務内容を一定の範囲にすることによって、社員が深く業務に集中することができ、組織の効率性・専門性を高めることができます。

 

しかしデメリットとして、部署の利益に集中してしまい、部署間の連携が悪くなってしまうという点があります。

 

デルのような急成長する企業ケースでは、より業務範囲を制限していくというのが上手くいくやり方だったようです。

組織の将来構想を早めに伝えておく

「組織は戦略に従う」という言葉がありますが、企業の成長によって、その時その時で最適な組織に柔軟に変えていく必要があります。

 

ですが、成長が速い企業の社員にとって、時としてなかなか対応できないこともあるようです。

 

デルという会社は成長が速すぎて、社員がついていけないことが多かったとあります。そのため将来構想を早めに提示することで、社員もそれによって早めに準備ができるため対応しやすくなりました。

 

事前に「組織改革の構想を伝えておく」ことは有効な方法のようです。この方法を実行することで、社員としても将来の自分のキャリアや人生設計も考えられるし、将来の業務のためにも事前に準備ができます。

組織・人事に関するまとめ

本書の組織・人事面は要は「すごい成長する会社だから、その成長に対応できるようにするために社員はこういう意識を持って、こういう行動をしてくれないと困ってしまう」といったことが書かれています。

 

ここまでまとめたものと、自分が今まで勉強してきた範囲では、今後は「学習する組織」が必要になってくるようです。

 

「学習する組織」といっても、明確な定義を示せるわけではないのですが、今の時代はいろいろと移り変わりの速さが激しいと感じています。

 

そういった世の中に対応できるようにするためには、

  • 「今までの世の中はどういった動きをしてきたのか」
  • 「過去の動向から今後の世界はどうなっていきそうなのか」
  • 「過去の動きを見て、未来の予測から個人が今すべきことは何なのか」

といった視点や行動が必要になってくると思われます。

 

今回の記事を書くために、本書以外にもネット上で組織・人事について調べていたのですが、途中で以下のサイトを見つけました。

組織・人事以外にも経営やマーケティング、財務会計について、いろいろとまとめられているので、参照していただければ勉強になるかと思います。

 

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