能力や結果を親に依存しないように弱者の兵法で「勝てる分野で勝つ」という発想

  • 「どうすれば競争を回避できるのか」
  • 「どうすれば少ない労力で勝てるようになるのか」
  • 「弱者が強者に勝つにはどうすればいいのか」

自分は今までの人生で常に劣勢に立たされてきました。というか有利な立場になったという記憶があまりないほどです。ですからどうすれば自分の人生を良くできるようになるのか、ということについて常に考えるようになりました。

 

結局自分の浅い経験だけではどうにもならず、「本」というものに解決策を求めるようになっていったのですが、次第に世の中にはいろいろな発想があるということを知るようになります。

 

その結果、世の中には冒頭に書いたような発想があるということを知るようになるのですが、このような考えは当時の自分としては画期的な発想でした。

 

今回はそのことについて書いていってみます。

学生時代の「スポーツ」という世界について

野球のボール

自分は学生時代にとある運動部に所属していたのですが、「この分野では明らかに勝てない」という経験をしました。

 

学生時代において、これは誰でも経験があると思うのですが、出来る人というのは何でもできますよね。

 

それはサッカーであったり、野球であったり、勉強であったり、ひとつの分野に限らず複数の分野でも、特に努力をしているようには見えないのに、他の人よりも上手くできるのです。

 

例えば高校での運動部にはスポーツ推薦で入ってくる人がいます。もちろんスポーツ推薦で入ってくるくらいですから小学校や中学校などの大会で優秀な結果を出してきた人たちであり、能力も高いです。

 

大人になった今だからわかるのですが、スポーツ推薦で進学してくる親というのが、これまた何らかの優れたスポーツの経験者や非常に体力がある人たちだったりするのです。

 

例えば少年野球の指導者であったり、自衛隊や警察官など体育会系の公務員、建設業の現場で働いている人、会社の営業マンといった人たちです。

 

ですから、まず先天的に体力や体格、運動神経に恵まれていることに加えて、幼い頃から親が経験してきたスポーツの指導を受けることができるわけです。

 

自分が学生時代不思議に思っていたことがあります。同じ中学生、高校生なのに、なぜこれほど体格や技術、力が違うのだろうか、と。

 

当時自分も必死に努力はしてましたが、一方で見えない壁というか絶対に越えられない何かがあるような気がしていました。

 

今だからわかるのですが、「あぁ元から違うんだ。」と気付くようになりました。

社会人になってからの「経理」という分野について

新卒で入った外食産業の会社は体力的、労働環境的な点から長くは続かず、それからは経理として働くようになります。

 

当時の自分の経理のイメージというのは、20代の人間に経理という仕事はとてもやらせてもらえるはずはなく、40代とか50代のベテランじゃないとやらせてもらえないと思っていました。

 

ですが、その時の自分の知り合いに20代でも経理の仕事をしている人がいたので、「20代でもやらせてもらえるんだ!」という希望を持てるようになります。

 

経理の仕事をするようになった理由はそれだけではありませんが、そこから勉強して幸運にも経理の仕事ができるようになっていったわけです。

 

ですが、数年複数の会社で経理の仕事をしてきて気付いたのは、この道の延長は税務か財務なのです。もっと言うのであれば、知識的に税理士や会計士を目指さないといけないのです。

 

そのことに気付いて税務や税理士のことについて少し勉強してみましたが、自分としては途方もないものに思われました。そして次のことに気付きます。

 

このブログでは以下の過去記事で少し触れています。

ある人は監査法人での勤務経験があるらしく、またある人は公認会計士を目指して勉強しているような人がいた職場でした。

例えば「税理士」とか「公認会計士」など、国内において古くから歴史がある資格です。

 

親の職業という時点で既に税理士とか会計士の人もおり、さらにその子供が小さいときから、そういった優秀な親からその分野について教えてもらえるわけです。そのような人たちと戦っていては勝ち残っていくのは難しいと思います。

 

学生時代の運動部で経験した「その人間の能力や結果は親に依存する」という光景をまたしても見なければいけなくなったわけです。

 

経理とか会計士、税理士もそうなんだ、と。自分としてはその人の努力ではなく、先天的に最初から何かがほぼ決まってしまうというのはあまり好きではありません。

 

経理とか頭を使う、勉強が必要な分野では違うと思っていましたが、どうやらこの分野でも人生における初期ステータスが大きく関わっているようです。

 

ですから、また新たな道を模索するようになっていくようになりました。

「勝てる分野で勝つ」という発想

今のようにある程度の量の本を読むようになる前の自分というのは、まだ根性論的な思考でした。

 

「勝てない、結果が出ないというのは自分の努力が足りないからだ」という考えや、一方で「生まれや親でその人の人生が決まってしまうなんて納得できない」という考えもありました。

 

どちらにしろ当時は、根性論的な発想で、ある一定の範囲からは抜けられずにいたのです。しかしそういった状態に対してどうしても我慢できなくなっていきます。とにかく当時の負のスパイラルから脱出したかったのです。

 

この記事の冒頭でも書きましたが、その解決策を「本」に求めるようになっていきます。その時は藁にも縋る思いでした。

 

何冊も本を読むようになると、自分の琴線に触れる言葉が1つや2つは見つかるものです。その中で「勝てる分野で勝つ」という言葉を知った時の衝撃は今でも忘れられません。

 

ビジネスマンや大人にとっては当たり前のことかもしれませんが、人生に迷っていた当時の自分としては画期的な発想でした。

 

世間では「新しい技術」とか「新しいノウハウ」というものに焦点が向けられやすいです。

 

ですが今回の記事で書いた「新しい概念」というのも、人の人生に何らかの影響をもたらすという点は、自分にとっての新しい気付きとなっています。

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