今回Amazonで『VBAのSEの仕事術: コードの収集と蓄積、整理からのスキルアップ方法』のKindle電子書籍の販売を開始しました。
本書は、自分がこれまで出版してきたKindleの本で4作目になります。以下のリンクが販売ページです。
3作目と同様に、本のネタや構成の整理に始まり、執筆や見直し、表紙の作成、AmazonでのKindle出版の手続き、出版後の本文の修正など、それほど迷わずに進められました。
4作目は以下の点を意識して書きました。
- VBAのSEとしてのスキル不足の解決方法
- スキル不足を解決するには、考え方とか勉強方法ではなく、仕事の「現場」で「具体的」にどのように仕事を「工夫」すればよいか
スキル不足を解決するには本で勉強するしか方法はないのか
自分はこれまでSEとしての「仕事術」とか「仕事での工夫の仕方」に関して何か良い本はないか色々と調べてきたのですが、自分が求めるような本は見つけられませんでした。
なんというか、全くないわけではないのですが、仕事術に関連する本というのはどれも「勉強方法」とか「考え方、マインド」とか「技術論」といった本ばかりなのです。
そうではなくて、自分が求めているのは、仕事の「現場」で「具体的」にどのような仕事の「工夫の方法」があるかを知りたいと思っていました。
というのも、自分は現在VBAのSEとしては2社目の会社で働いているのですが、VBAのSEとしての1社目はスキル不足で辞めざるを得ませんでした。
具体的にどのようなスキル不足かというと、依頼者が求める処理や機能を「コードに落とし込めない」のです。
自分はこれまで経理の仕事をしてきましたし、依頼者が日々の業務で使っているアプリケーションはExcelです。
なので、事務の仕事がどういった作業をするのか、Excelはどのような動きをするのか、どのような機能があるのか、などはだいたいはわかります。
なので、依頼者が言っている言葉も理解できるのですが、依頼者の依頼内容をツールとして形にできない、コードに落とし込めないのです。
こうなった原因は、当時は単純に「勉強不足」だと思っていました。ですからVBAに関する本をたくさん読めば解決するだろうと思っていました。
今だからこそわかるのですが、おそらくそれだけだとスキル不足を解消するのは難しいです。ではなぜ難しいのか、どうすればスキル不足を解消できるのか。その問題を解決するための方法を記したのが4冊目の『VBAのSEの仕事術: コードの収集と蓄積、整理からのスキルアップ方法』になります。
本書の紹介
リンク先のAmazonのページに載せているのが以下の紹介文になります。
「あれ!?この動作ってどうやってコードに落とし込めばいいんだろう・・・?」
「えっ!?本やインターネットでいくら調べても目的のコードが見つからない・・・」
「だめだ・・・、どうやってもこの動作を実現させるためのコードを作れない・・・」
「もうだめだぁ・・・おしまいだぁ・・・」
VBAのSEとしてプログラミングしている時に壁にぶつかってしまい、以上のようなことを考えたことはないでしょうか?
VBAとは、ExcelなどのMicrosoftofficeに標準搭載されたプログラミング言語になります。
VBAのSEとは、主にVBAを使ってツール作成するSEになります。
多くのSEの悩みの一つに「スキル不足」というものがあります。スキル不足とは能力不足とも言われたりしますが、主に能力的に企業が求める水準に達していないことを指します。
例えば、依頼者が求める仕様のツールを開発するうえで、相手の言っていることが理解できないなどのコミュニケーションにおける能力不足があります。
仮に依頼者の求めるツールの機能や処理手順がイメージできても、それを実現可能な形でコード落とし込めないこともスキル不足に含まれます。
また、実現可能なコードに落とし込めてもエラーが多発してしまったり、あまりにも開発に時間がかかりすぎると、これもスキル不足とみなされてしまいます。
筆者はVBAのSEとして2社目の会社で働いていますが、1社目の会社はスキル不足で辞めざるを得ませんでした。
何ができなかったか、どんな壁にぶつかったかというと、
- 「自分のイメージする処理をコードに落とし込めない」
- 「自分のイメージする処理を実現させるためのコードを本やインターネットでいくら調べても見つけられない」という問題です。
このような状況に陥った時、当時の自分はショックを受けました。なぜなら本やインターネットの情報は万能だと思っていたからです。当時は欲しい情報が見つからないはずがないと思っていました。
多少時間がかかったとしても本やインターネットを丁寧に調べていけば、いつかは目的のコードを見つけられるはずだと。しかし、そのような考えはすぐに崩れ去ります。どんなに調べても目的のコードが見つかりません。「ないものはない」のです。
当時の自分は単純に「勉強不足」だと思っていました。要はもっと市販のVBAに関する本を読めばスキル不足は解消するはずだと。
ある時、とある本の一節が目に入り、SEの仕事における「工夫の仕方」を思いつきます。この工夫の仕方によって様々な問題を解決できるようになりました。
単純な「コードの知識」と現場で使える「コードの使い方の知識」は違います。
本書はコードの意味を学ぶ本ではなく、「コードの使い方の知識の蓄積方法と活用方法、画期的なコードのアイデアの創出方法」が書かれた本になります。
○本書の推奨読者
- ExcelVBAの基礎的な知識がある人
- 将来VBAのSEの仕事をしたいと思っている人
- VBAのSE初心者で、仕事に対してどのように工夫すればよいか悩んでいる人
- VBAのSEとしてスキル不足だと感じている人
- 周りに相談できる人がいない人
- ツール開発で参考にする情報として本やインターネットの情報だけでは限界を感じている人
- ユーザーの希望をなるべく叶えてあげたいと思っている人
- VBAのSEとして開発時間が思った以上にかかってしまう人
○本書の注意点
- 本書は思考法や勉強方法、技術論ではなく、現場の仕事で具体的にどのような工夫をすればよいかをメインに書いています。
- 本書で記述されている仕事での工夫の対象領域は、主にVBAを使ったプログラミングの部分になります。要件定義や設計、テストの部分ではありません。
- 本書の内容は世の中にある多くのやり方の中の一つであり、これが一番というわけではありません。「こういったやり方もどうでしょうか」という一つの提案になります。
○本書を読むとどうなるか
- 改修時に目にするコードの多くが宝の山に見えるようになります。
- 「コードの意味」もそうですが、「現場での実践的なコードの使い方」の知識の蓄積方法を知ることができます。
- ツール作成時、コーディング作業を大きく減少させることができます。
- できないことが減って、できることがどんどん増えていきます。
- 本やインターネット、現場でのツール開発で目にしないような画期的なコードを思いついたり作れる可能性が高くなります。
- 本書に書かれている内容を丁寧に進めていけば、スキル不足を解消できる可能性が高くなります。
本書の総文字数は約45000字になります。
【目次】
▶はじめに
第一章 VBAのSEの仕事術の概要
▶一般的なSEの仕事術
▶抽象的な話ではなく、学んだ知識を現場でどのように適用できるのかを知りたい
第二章 コード集について
▶コード集を考えるまでの経緯
▶SEの悩みの一つのスキル不足を巨人の肩に乗ることによって解決する
▶なぜコード集を作る必要があるのか
▶このやり方はライブラリではないのか(←違います)
○VBAのライブラリを実際に自分で作ってみた感想
○VBAのライブラリから考えられるリスク
▶具体的なコードの収集方法とコード集の作り方
○コードを集める準備
○コードを集める基準
○コードの集め方とポイント
○コードを特定のルールに従って集める理由
○コードがある程度たまってきたら
▶「アイデアのつくり方」から考える、コードを集めることの意味と効果
○集めたコードは、後で新規開発や改修で再利用できるだけではない
○良いアイデアを生み出す5つの段階
・良いアイデアを生み出す第一段階目
・良いアイデアを生み出す第二段階目
・良いアイデアを生み出す第三段階目
・良いアイデアを生み出す第四段階目
・良いアイデアを生み出す第五段階目
・アイデアを発展させられた具体的事例
▶コード集の業務での活用方法と効果
○改修時のケース①
○改修時のケース②
○ツールの開発の前提として多い処理のパターン
○1つの専用のモジュールを用意することのメリット
○新規開発時のケース①
○新規開発時のケース②
○所管
▶本書に出てくる用語集
○Application.Run
○Cellsプロパティ
○ChatGPT
○CountIfs関数
○CreateObject関数
○C言語
○Endステートメント
○ExcelVBAエキスパートスタンダード
○FileExistsメソッド
○FileSystemObject(ファイルシステムオブジェクト)
○Findメソッド
○FolderExistsメソッド
○Functionプロシージャ
○GetBaseNameメソッド
○If〜Thenステートメント
○Input,Process,Output
○Java
○Mergeメソッド
○Nothing
○PageSetupオブジェクト
○PDF
○Public
○RFP(提案依頼書)
○SE
○Sortオブジェクト
○Split関数
○Subプロシージャ
○Valueプロパティ
○VBA
○VBE
○Withステートメント
○xlam形式
○アプリケーション
○インスタンス
○エラー
○オブジェクト変数
○改修
○開発
○キーワード
○クラス
○クラスモジュール
○コーディング
○設計
○チェック機能
○チェック機能コード
○ツール
○パブリック変数
○フッター
○プログラマー
○プログラミング言語
○プログラミングスキル
○プロシージャ
○プロジェクトエクスプローラー
○ペーパレス化
○ヘッダー
○モジュール
○ユーザー
○要件定義
○引数
○現場視点
○参照設定
○集合知
○処理内容
○配列
○戻値
終わりに
参考文献
著者プロフィール
書籍紹介:Kindle出版
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VBAのツール作成においてスキル不足を解消したい人、現場の仕事での具体的な工夫の方法を知りたい人は是非ご一読ください!
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