中小企業診断士試験に落ちてからの心の切替と「マーケット感覚」について

中小企業診断士の2次試験の結果発表がされてから早数日。自分はここまで診断士の2次試験を勉強してきたわけですが、以下の過去記事にも書きましたが、「不合格」となりました。

しかし驚くべきことに、ここ数日は今までにない程このブログを訪問してくださる方が増えています。特に上記の過去記事はかなり閲覧されて驚いています。

 

診断士の2次試験の受験者数は毎年約4,000~5,000人程であり、そこから合格できるのは約1,000人程です。この数は毎年一定しています。

 

合格できる人数が1,000程ということは、もちろん落ちる人もいるわけで、その数は毎年4,000人程ということになります。

 

自分はその4,000人の中の一人となったわけですが、単純に計算するとその中の約何割かの人が今回の不合格の記事を見てくれたわけです。

 

もちろんみんながみんな見てくれた人が不合格者だったというわけではないでしょう。偶然ページをクリックしてしまった人や、それ以外の人もいるでしょう。

 

しかし、この弱小ブログに対してこれだけ閲覧してくださる方がいるというのは、やはり多くの人は思うところがあるのでしょう。

 

そのことについて、自分が今まで考えていたことを書いていってみます。

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1次試験を突破してきた人たち

診断士の2次試験にまで進んできた方というのは、やはりそれなりの知識や研鑽を積み重ねてきた方でしょうし、もちろん「合格」という目標に向かって高い意識で努力し続けて来た方が大半でしょう。

 

ですが、そういった人たちでも10人いたら10人合格できるわけではありません。合格できる人もいれば落ちる人ももちろん出てきます。

 

落ちた人は、正直辛かったでしょうね。自分もまだ気持ちの切り替えというのは完全にはできていません。合格者の方に対する怨嗟の声が聞こえてきそうです・・・。

 

でも仕方ありません。試験とはそういうものです。まだ30前後の若造が何を言っているんだと思われるかもしれませんが、受けれ入れるしかありません。

 

確かに自分が目指していたものに到達できなかったというのは辛いことです。しかし、「それで全てが終わり」になってしまうのでしょうか?

受給バランスとマーケット感覚

日本における「資格試験」というものについて、ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』には以下のように書かれています。

p.68

つまりここでも、ゲームのルールが変化しつつあるのです。これまでの日本では、国家資格が必要な職業はほぼ自動的に「いい職業」だと思われてきました。特に合格率の低い難関資格を要する職業ほど、「高給で安定している」と考えられていたのです。

 

でもこれからは、お上が国家資格で保証してくれる職業ではなく、市場で強く求められる職業こそが、いい職業です。

(前略)

市場化する社会では、政府が認定した資格を無思考に目指すのではなく、その資格を必要とする職業がおかれた市場の状況について、正しく理解するためのマーケット感覚が不可欠です。

(中略)

特に、変化の早い情報関連ビジネスの分野では、需要の落ちた分野で高い技術力を持っているより、需要が爆発する新分野での技術を持つ人の方が(たとえレベルがそんなに高くなくとも)市場では引っ張りだこになります。

(後略)

自分が勉強している間に、その仕事に対する需要の大きさが変わってしまうかもしれないのだから、ひとつの分野にこだわり続けるより、需要が増える分野を見極め、伸びている分野にすばやく移動することのほうが、よほど有用な場合も多いのです。

確かに今は日本において、税理士や弁護士は飽和状態と言われています。対してITに関する技術者は人手不足で困っているという状況です。

 

ここで言いたいのは資格試験でダメだったからといってIT技術者になればいいというわけではありません。

 

要は「選択肢はひとつだけではないですし、何より今まで自分が目指していたものは、自分にとって『本当に価値があるものなのか』」ということだと考えています。

「別の道」を進むのも選択肢の中のひとつ

中小企業診断士を目指してきた自分がこういうことを書くのは、「負け惜しみ」と思う方もいるでしょう。

 

しかし現実問題として、やはり難関の資格に合格するにはそれなりの努力が必要ではあるが、努力した人が皆合格するというわけではありません。落ちる人も必ず出てきます。

 

じゃあ落ちた人がその日、もしくは次の日にこの世界から消えてしまうのか、又は死ななければいけないのか、と聞かれたら、現実世界としてはそうはなっていません。

 

なんらかの失敗をしてしまった人でもこの世界で生き続けなければいけません。じゃあどうするかと聞かれたら、もう一度チャレンジする、と考える人もいるでしょうし、「別の道」を探す人もいるでしょう。

ここ10年の中小企業診断士1次試験の難易度の傾向

これは中小企業診断士の試験内容に関する個人な感覚なのですが、過去10年分の過去問をやってみて感じたのは「難化傾向」にあるということです。

 

特に自分が27年度に受けた1次試験の「経営情報システム」ですが、システムというよりかは、かなり「法務」に寄ってきた感がありました。

 

それ以前の年度でも多少なりとも「法務」に関する問題は出題されていたのですが、27年度はそれ以前の年度に比べて顕著でした。

 

「企業経営理論」でも、その難易度において過去10年の推移を見てみると、自分の中の感覚として「難化傾向」にあると感じていました。

 

この試験は各年度によって、科目が易化したり難化したりして合格者の数の調整をしているようなのですが、それを考慮に入れても全体として難化していると感じます。

 

何が言いたいかというと、あまりずるずると引きずられるのもいかがなものかと思うのです。

 

今回の記事の中に、現在は税理士や弁護士は飽和状態といったことを書きました。それは他の士業も同様です。

 

基本的な推移として、ここ数十年で各士業の人数は倍程にもなっています。経済学において「需要と供給のバランス」という言葉がありますが、やはり需要に対して供給が多すぎると問題が起きてくるわけです。

 

もちろん試験に合格できないよりかは、合格できた方がいいでしょう。しかし、もっと広く視野を持ってもいいのではないかとも思うのです。

 

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