なぜ自分が中小企業診断士の資格を取ろうと思ったのか。それは、「自由な生き方がしたかったから」です。
多くの人は高校、もしくは大学卒業後にどこかの企業に就職して仕事をするでしょう。就職した先で仕事を覚えていく必要があるわけですが、誰でも何らかの不安や不満を抱えた経験があるのではないでしょうか。
例えば上司との人間関係であったり、仕事が厳しすぎてついていけないということもあるかもしれません。誰でもどこかでつまずいた経験があると思います。
自分も同様であり、会社で働いてきた中で様々な悩みを経験してきました。そういった中でなぜ資格試験といったものを受験しようとしたのか、について今回は書いてきます。
中小企業診断士という資格を知るきっかけ
「中小企業診断士」という資格について他の人に話しても、知っている人は少ないようです。多くの人は税理士とか公認会計士、社会保険労務士という名前は知っているのですが、
「中小企業診断士って何ですか?」「どんな仕事をするのですか?」と聞かれることが多かったです。
他の士業と比べてメジャーではないこの資格を自分がどうやって知ったのか。それは「三橋貴明さん」のブログを見るようになったことがきっかけでした。
三橋貴明さんは以下の「新世紀のビッグブラザーへ」というブログを運営されています。
2008年頃からブログを始めたようですが、この頃から人気ブログランキングの上位に登場しており、その内容や、マスコミや韓国に対する批評からおもしろく見させていただいていました。
当時の自分にとって「経済学」というのは、一部のエリートや突出して頭がいい人が勉強する学問であって、自分には全く関係がないものだというイメージがありました。
しかし、三橋さんのマスコミや韓国経済に対する真実を突く批評から、経済学というものが身近なものに感じられるようになり、少しずつではありますが、この頃から経済というものに興味を持つようになります。
「新世紀のビッグブラザーへ」で毎日更新されていく記事を読んでいくと、その記事を書いている人がどんな人なのかというのはやはり気になってくるものです。
そして三橋さんについてどんな経歴の人なのかについて調べると、どうやらこの人は「中小企業診断士」という資格を持っていることがわかりました。
もちろん当時の無知な自分は「中小企業診断士」なんて言葉は知りません。最初見たときは「何らかの専門家なのだろう」ぐらいのイメージしかありませんでした。
人間というのは新しい言葉や知識を得ると、その意味や内容について知りたくなるもので、中小企業診断士について調べてみると、どうやらそういった資格があるとのことで、その難易度を知ったときは驚きました。
その難易度は非常に高く、税理士や公認会計士に匹敵するとのこと、三橋さんがそんな資格を持っていることを知って、初めて「あぁ、この人はすごい人なんだな」とやっと認識できるようになりました。
そういったことが、自分が中小企業診断士という資格を知ったきっかけでした。
「会社」という所で働いてみて気づくこと
会社という所で何年か働いていみると薄々気づいてくるのですが、会社という所は「努力すれば」とか「頑張れば」報われる、という所ではないなと感じるようになります。
もっと言えば
- いかに上司に気に入られるか
- いかに上手く話せるか
- いかに長く働いているか
といった点が給与や地位に反映されていると感じます。果たしてこういった組織文化でいいのだろうかと思うのです。いや、多くの人はこういった問題点に気づいてはいるのですが、なかなか変えることができません。
自分としてはどうしてもどうしても嫌でした。本当に純粋に、日々「なんで?」と思っていました。
昨今の日本の経済状況というと、ずっと停滞しているようなイメージです。そのイメージが大きく間違っているというわけではなく、ここ20年の日本の名目GDPは500兆円前後の推移と大きく変化していないのです。
日本以外に世界の先進国の多くが同様の状態であるというのであればまだわかりますが、日本と比べれば少なくとも成長を続けています。
やはり、こういった統計や数値を見ていると「なんで?」と思うわけです。
これは自分が今までいくつか会社を見てきて言えることなのですが、正社員が正社員という地位に胡坐をかいて、自分の知識を深めようとせず、勤務時間中にポケモンやドラクエの話に本気で興じているというのはいささか問題ではないかと思うのです。
さらに自分が気になったのは、次のような正社員の人たちの言葉でした。
若手「会社からの通信教育全然やってないんですよね。」
ベテラン「あぁオレもだよ。」
若手「別にやらなくても大丈夫ですよね」
ベテラン「あぁ、別に気にしなくていいよ」
こういった会話は実際にありました。しかもその会話があった部門というのは、その企業の技術を考えると中心的な部門なのです。そういった部門の人間が勉強しないっていったいどういうことなんでしょうか。
勉強しない部下に対して、上司が「しっかりやれ」と叱責するのはわかります。ですが部下の言葉に同調して、多くの人の目や耳がある場所で堂々と「オレもやってないんだよね」と言うのはいかがなものかと思うのです。
そりゃあそういった社員が多くなれば日本のGDPも成長しないだろうなぁと納得してしまいます。
世の中には家庭の経済状況から勉強したくてもできない人、もしくはできなかった人がいるわけです。それなのに恵まれた環境にも関わらず、よく「やってない」と言えるものだなぁと愕然とします。
そういった環境を何年も何社も経験すれば、どうにかできないか、もっと別の生き方はないのか、と模索するようにもなります。
そしてその時の解決策となるのが「中小企業診断士」を取得することではないか、と考えるようになったというのが、その資格を目指すきっかけとなったわけです。
中小企業診断士試験の勉強をして不合格になったからこそ言えること
今までは、「中小企業診断士」という資格を意識して将来のことを考えると、自分の思ったことを素直に書くことができませんでした。
診断士になると、診断士同士でのネットワークが非常に広がり、今までにないような人とも会えるようになると聞きます。
また、「中小企業診断士」という資格を得ると、やはり「その道の専門家」となるわけですから下手なことは言えません。なったらなったで、その資格に関する記事を中心にせざるをえず、それ以外のことは書きづらくなってくるということもあるのではないでしょうか。
そういうこともあって、自分は言いたいことを多少なりとも控えてきました。ですが、当分はそういった遠慮をしなくてもいいことを考えると今まで我慢してきたことも言えるようになります。
「火のない所に煙は立たない」という言葉があるように何の根拠もなくインターネット上で、会社における人間関係についての問題がこれほど出てくるわけがないわけで。
で、またある時思うのです。多くの人がもっと会社以外で働く事ができる選択肢を持てるようになったら、今までフリーライダーとして真面目に働いてきた人にタダ乗りしてきた人はどうなるのだろうか、と。
そのための支援を自分が出来るようなったらどうなるのだろうか、と。
えぇ、単なる妄想かもしれませんが、これまでの時代の変化、働き方の多様化という昨今の周りの環境の変化を観察していると、あながち自分が理想としている世界もそう遠いものでもなくなってきています。
自分の生き方の模索が、このブログを読んでくださっている方に少しでも役立ってくれれば幸いです。
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