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職業を貴賎や並列的に見るのではなく階層的に見るという概念

前々回は最後の方で、経理職も世界の会計基準への統一

競争が厳しくなるだろう、ということを書きました。

それは他の職種でも言えると感じています。

そのことについて以前から考えていたことを書いていってみます。

外食産業の場合

例えば外食産業の企業を考えるとわかりやすいです。自分も外食産業の店舗で

働いていた経験がありますが、もうスピードとか安さとか回転率でしか勝負

できない、という風に見えます。

現場で働いていた時は、もう本当につらかったです。店舗内を走り回り、本当

に手待ち時間が全くないぐらいの仕事量でした。

自分の仕事もやりながら、店長からの雑用を支持されて、なんとか効率的に進

めるのですが、店長から事あるごとに仕事を増やされ、決められた時間に終わ

るということはほとんんどありませんでした。

自分が経験したようなことは全ての外食産業に当てはまるということではない

でしょうが、ネットでの情報や周りの人の話ではこのような状況はかなり存在

するようです。

他にも問題があり、他の業種に比べると、非常に平均年収が低いということで

す。この理由は「新たな付加価値生み出しにくい」からでしょう。

他に、今の時代においてその生み出せる付加価値に対する固定資産が大きすぎ

るという理由もあるでしょう。

例えば店舗の家賃です。付加価値を生み出しにくく、差別化も難しい商品では

利益も少なくなってきます。その少ない利益から店舗の家賃を回収してもらう

ことなります。今まで100円で10円の利益が出せていたとします。

それが他店もやり方を真似してさらに安い金額で商品を提供したとします。お

客さんも今までの商品で同じ金額では来なくなってしまうので、50円で提供す

るようにしたとします。

すると利益も半分になってしまうので、その2倍働いてもらわないと今までと同

じ利益が出せません。じゃあ2倍働いてもらったからといって、給料を2倍にでき

るかというとそうはなりません。

企業が存続するためにも、最低限の資金は必要です。差別化や付加価値を生み出

すのが難しいとなると安さで勝負するしかなくなってきます。

ということになると、このような状況に対応するために企業側は社員に対して長

時間労働、サービス残業をさせざるをなくなってきます。このような状況が他の

産業でも起きています。

新)4つの労働者階級

このような問題に対して個人はどうしていけばいいのか

ちきりんさんの記事に「新)4つの労働者階級」という以下の記事があります。
新)4つの労働者階級 – Chikirinの日記

以下は引用

このように、現代における労働者は、

(1)システムを構想する人(システムより上に位置する)

(2)構想されたシステムに、必要な機能パーツを設計する人

(3)設計されたシステムを制作する人

(4)システムに沿って働く人(システムの下に位置する)

という4つに分断されてしまったのです。

引用は以上です。

今の時代は、新卒で入社する前にその人の人生がほぼ決まってしまっている、

という言い方ができるかもしれません。

いや、親の経済力と子供の学力とに相関関係がある、と言われているように、

その生まれの段階でその人の人生が決まる傾向が強くなっているかもしれませ

ん。

以上の記事から具体的にどういった人たちが当てはまるのかというと、ちきり

んさんの記事では既に書かれていますが、自分の今の認識では

(1)はビジネスモデルを考える人、もしくは会社の役員、社長など

(2)コンサルタントや会計士、税理士など、何らかの専門家

(3)は正社員か管理職の人

(4)は正社員でもそれほど長く働いていない人、派遣、パートなど

といった認識です。

おそらく多くの人はこのような、職種や仕事の内容ごとに「階層がある」とい

う感覚、概念がない、もしくはそのような感覚は小さいと思います。

貴賎ではなく階層が存在するのでは?

よく「職業に貴賎はない」と言われたりしますが、物事を注意深く見ていると

貴賎ではなく階層が存在することに気づけるのではないかなと。

自分も以前は、業種の違いとか、職種の違い、仕事内容の違いを「並列」に

見ていました。要するに「階層」の概念がなかったのです。

今の日本の社会はこの部分を上手く隠せていると感じます。

しかし現在は(4)の業務はは外国人、もしくは外国企業にどんどんアウトソーシング

されています。

(3)も今後、人工知能、ロボットの技術が上がってくれば競争が厳しくなり、そこに

長くいるのは難しくなってくるかと思います。


最終的には日本から(3)と(4)の階層の業務は競争が厳しくなり、人間、もしくは

日本人にとって非常に少なくなるかもしれません。

では、どうすればいいのかというと(1)と(2)の階層に移動する必要がある、

と自分は考えています。

しかし、自分も以前はそうだったのですが、多くの人は現在の社会に存在する

目に見えない階層の存在に気づけていないと感じます。

だからこそ、労働者側は企業に賃上げ要求をしたり、企業側は労働者を酷使する

のだと思います。

今後個人や企業が生き残っていくためには、この階層の存在、概念を理解して

、今いる階層の延長線上の知識を得るのではなく、次の階層に必要な知識を身

につけていくべきなのではないでしょうか。