「『衣』『食』『住』がフリーになる。しかも最低水準ということではなくてかなりの高い水準において質にも、量にも満足することができる。それは現世人類が、そしてすべての生物種が有史以来、永らく待ち望んでいたものである。」
『エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く』から引用
エクサスケールコンピュータの実現可能性
一ヶ月ほど前に『エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く』という本を購入して少しずつ読んでいました。
その本の中に書かれているコンピュータによって、将来実現できるであろうと考えられる世界についての引用が上記の一文です。
この本の著者である株式会社PEZY Computingの代表取締役社長である齊藤元章氏※1が、画期的な仕様と高性能、そして非常に優れた省電力性を備えた半導体の製造に成功したとのことです。
エクサスケールの単位と処理能力
その半導体によってつくられたプロセッサの性能として、世界スーパーコンピュータ・ランキングの消費電力性能部門である「Green500※2」においてこの2015年6月のランキングで世界第一位を獲得する可能性があるとのこと。
今回の記事である「エクサスケール」というのは情報の単位のことであり、普段私たちが使うパソコンのギガバイトとかテラバイトといったあれです。
1エクサバイトや浮動小数点演算などの情報の処理単位
- 1キロバイトの1000倍が1メガバイト
- 1メガバイトの1000倍が1ギガバイト
- 1ギガバイトの1000倍が1テラバイト
- 1テラバイトの1000倍が1ペタバイト
- 1ペタバイトの1000倍が1エクサバイト
という風になっています。1エクサバイトは、日本語では100京(1兆の100万倍)と表記されます。
コンピューターの処理能力を見る指標に浮動小数点演算というものがあります。1peta(ペタ)は1000兆(10の15乗)、1FLOPS(フロップス)は1秒間に行える浮動小数点演算の回数を表し、1ペタフロップスは毎秒1000兆回の浮動小数点演算を行うことができます。
1エクサはさらにその1000倍なので100京回処理ができるということになります。もうなにがなんだかわかりませんね。
スパコン消費電力性能ランキング「Green500」世界第二位、国内第一位を獲得 | KEK
この処理の実行の将来的な実現に目処がたったのが、上記の性能を備える「睡蓮」と言われるコンピュータです。以下がそのコンピュータについて詳しく書かれている記事。
スーパーコンピュータ「京」との比較
昨今、日本のスーパーコンピュータで有名な「京」があります。これは文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発したものです。
「汎用京速計算機」「京速」の性能
スパコンの性能ランキング「TOP500」で2011年に世界で第1位になりました。以下具体的な内容をwikipediaから引用
京(けい、英: K computer)は、日本の理化学研究所に設置されたスーパーコンピュータの名称(愛称)である。従来は「次世代スーパーコンピュータ」、「汎用京速計算機」、「京速」などと呼ばれていた。
文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発した。
「京」は、浮動小数点数演算を1秒あたり1京回おこなう処理能力(10ペタフロップス)に由来する。2012年7月に完成、同年9月に共用開始。
TOP500では、2011年6月および2011年11月に1位、2012年6月に2位、2012年11月に3位、2013年6月に4位となった。
また2011年、2012年、2013年、2014年にHPCチャレンジ賞クラス、2013年に日本初となるHPCチャレンジ賞クラス2を受賞。2011年、2012年にゴードン・ベル賞を受賞。2014年、スパコンのランキングGraph400で1位を獲得した
以上引用終了
この「京」というスーパーコンピュータのさらに100倍の性能を将来的に発揮できるであろうというコンピュータが開発されたわけです。
本書をはやく読み進めたい
この本は約600ページ程あるので、まだ全部は読みきれていません。平日午前中の仕事が終わり、昼休みはいつも近くの書店に寄って何かよさそうな本はないかなぁと物色してます。
その中でつい最近『エクサスケールの衝撃』という題名の本を見つけて自分の中で「おっ!これは良さそう!」と感じ、思わず手にとって目次などを読んでみました。
その中には、自分の理想とする世界がそう遠くない世界に実現できそうな内容のことが書かれていました。
買おうと思ったのですが、税込で3,240円もするのとやはり600ページもある量とその装丁に圧倒されてその時はまた別の機会にしようとその場を後にしました。
ですが今までにない感じの本で、自分の中で次世代のスーパーコンピュータやそれがもたらす影響については非常に興味があったので、心とお金の準備をしてから購入しました。
今回の記事の「京」の100倍の性能を将来的に発揮できると考えられる「睡蓮」によって今後何ができるようになるのか、というところが一番気になるところですが、それはもう少し読み込んでから書いていきます。
この記事の続きは以下の記事になります
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今回の記事の用語の意味
※1齊藤元章
1968年、新潟県生まれ。新潟大学医学部卒業。東京大学大学院医学系研究科卒業。東京大学医学部附属病院放射線科の2年間の研修期間修了後、大学院入学と同時に学外に医療系法人を設立して研究開発を開始。3年後の1997年に米国シリコンバレーに医療系システムおよび次世代診断装置開発法人を創業。300名の社員を登用して世界の大病院に8000以上ものシステムを納入。他にも様々な特許を取得したり会社を設立しており、現在はスーパーコンピュータ技術を開発する株式会社PEZY Computing代表取締役社長、株式会社ExaScaler創業者・会長、UltraMemory株式会社創業者・会長を務めている。
※2Green500
世界で最もエネルギー消費効率の良いスーパーコンピュータを定期的にランク付けし評価するプロジェクト。スーパーコンピュータにおいて、いかに効率よく稼動できるかに視点がおかれた指標の1つである。日本では「スーパーコンピュータの省エネ性能ランキング」などと呼ばれる事もある。ちなみ2015年6月のGreen500の指標の電力当り性能(MF/W)おいて、日本のスーパーコンピュータが1位、2位、3位になっている。1位は菖蒲、2位は青睡蓮、3位は睡蓮である。






















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