Boston DynamicsのヒューマノイドロボットAtlasは完全自律型二足歩行ができる

現実の世界にある二足歩行ロボットと聞くとどんなロボットを思い浮かべるでしょうか。

 

例えばホンダのASIMOのようなロボットをイメージされるのではないでしょうか。確かにホンダのASIMOは二足歩行ができますが、まだロボット特有のぎこちなさが感じられます。

 

最近、ロボットの二足歩行のニュースと動画を見て「もうここまでできるようになっているのか」と技術の進歩の早さに感動したので、この件について書いていってみたいと思います。

GoogleのヒューマノイドロボットAtlas

Google傘下のロボットベンチャーBoston Dynamicsが開発しているヒューマノイドロボットAtlasの新たな動画が公開された。完全自律で障害物や人間による妨害をものともせず目的を果たす様子は、この二足歩行ロボットが実用域に入ったことを示している。

 

動画では、4.5キログラムの箱を持ち上げて棚に移したり、ホッケースティックを持った人間に箱を叩き落とされたり突き放されたりしながらもちゃんと復帰して作業を継続する場面も。

以下が記事内の動画です。

確かに人間ぽく歩けているのもすごいと感じるのですが、一番すごいと感じたのは、

  • 雪に足をとられて転びそうになっても歩行体制を自分で整えている
  • 物を持とうとして邪魔をされても、再度物を持てる
  • 倒されても自力で起き上がることが出来る

といったところです。

 

今までの自分の頭では、何か障害物があったりしたら停止してしまったり、体制を整えられなかったり、少なくともその後からでも事が滞りなく進むというイメージはありませんでした。

 

実際に工場で機械を扱ったり、店舗で調理器具を使ったり、システムをつくるためにプログラミングしたりする時って、何か障害があったり故障した場合は必ず人間の手が入っていたと思います。

 

そうではなく、ロボットが自分で何らかの障害に対して対応している。この事実は自分の今までのロボットや機械のイメージを覆してくれるものでした。

このロボットが日常生活で実用化されるようになったら

アマゾンの箱から出てくるダンボー

このブログでは以下のような過去記事を書いてきました。

アマゾンの物流倉庫内でヒューマノイドロボットAtlasによる荷物の搬送や荷揚げ、積み下ろしの作業、それに加えて宅配用ドローンで注文者の家まで荷物を届けられるシステムができるようになれば、大幅に人手を減らすことができます。

 

自動運転車にヒューマノイドロボットAtlasに乗車してもらい、注文者の自宅の入口まで行って荷物を渡す、という光景も現実になるかもしれません。

 

他にも福島の原子力発電所のような危険な所への、修理や調査の作業にも使えるようになっていくという風に、用途はいろいろ考えられます。

 

空に陸に両面から人間の生活の利便性の向上に貢献してくれることによって、新たなビジネスモデル、新たなライフスタイルも可能になってくるかもしれません。

 

ヒューマノイドロボットAtlasだけでは、人々の生活を大きく変えることは難しいかもしれません。

 

しかし、今までこのブログ取り上げてきたような新技術の組み合わせによって、今までとは違う、一段上のシステムや生活になっていくのもそう遠い未来ではないように感じられるようになってきました。

技術の進歩によるデメリット

上記では技術の進歩によるメリットを書きましたが、それと同時にデメリットもあるでしょう。一番懸念されるのは人々の雇用の問題でしょう。以下のような過去記事も書いてきました。

人間のように動けるロボットの開発が進み、さらに「意志」を持って自律的に動けるように人工知能の研究もこのまま進んでいけば、人間の肉体的な仕事というのは順次代替されていくと考えられます。

 

以下の過去記事にも書きましたが、実際に現在進行形で代替は進んでいるわけです。

今後は「人間にしか出来ない仕事」というものに対して、今まではまだまだ先のことで、それ程真剣に考える必要もないだろうと思ってきました。

 

しかし、今回記事で取り上げたような動画を見ると、これからはますます「機械にできないことは何か」というのを考えていかないといけないかもしれないですね。

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