今回は以下の過去記事の続きです。
試験が終わり、仕事も一段落ついたので今はだいぶ落ち着いています。今みたいな状態だからですが「諦めずによくここまでやってこれたなぁ」としみじみ感じられます。
試験前は必死で、過去に対して感慨深い思いに浸るなんて、とてもそんな余裕はありませんでした。
去年2次試験に落ちてからも、なんとかモチベーションを維持してずっと勉強は続けてきました。中小企業診断士の2次試験は1次試験合格後に落ちてしまっても、1年後にもう1度挑戦することができます。
去年再起を誓って新たなスタートをきってから、自分なりに経験したこと、思ったこと、大変だったことを今回はつらつらと書いていってみます。
勉強時間の確保
誰でも社会人として勉強時間を確保するのは大変だと思いますが、自分もこの1年は勉強時間を確保するのが大変でした。
正社員で生きていく難しさと、正社員の場合の勉強時間の確保の難しさを考えて、派遣社員という道を選んでからもう2年くらいでしょうか。
特にこの1年間はその難しさを感じました。
この期間に派遣社員としていくつか気づいたことがあります。
「長期」の派遣社員だと「正社員」を前提に働かされる
これは人によって異なると思うのですが、派遣会社から自分に提示される求人の数として「短期」よりも「長期」が多いのです。
一般的には短期は1ヶ月から3ヶ月ぐらいの期間となり、長期は3ヶ月以上のものを指します。
いくつか派遣先で働いて気づいたのは、長期のものだと「正社員」を前提に働かされるということです。それが何が問題かというと、どんどん仕事を振られてしまうということです。
「あれっ?派遣契約って仕事内容が決まっているものなんじゃないの?」と思われる人も多いかもしれません。
確かに契約書には「経理業務」といった言葉が入っていたりしますが、経理業務といっても様々で、仕訳の入力とか、経費精算とか固定資産管理、決算業務などいろいろです。
ですから派遣契約を結んだからといって、絶対にこれとこの仕事しかしません、という訳でもないわけです。
そのため、気づいたら正社員並に働かされていた、ということもあり得ます。
以下の過去記事では正社員についてはいろいろと苦しんだといったことを書きました。
勉強時間を確保するために派遣社員を選んだのにこれでは本末転倒です。そのような経験をしてきたので、じゃあ「短期」がいいということで求人を探してもなかなか見つかりません。
これは以下の過去記事で書いたような法改正があったからでしょう。
ですから、この派遣社員の長期と短期の求人の間のバランスの取り方というか、勉強時間の確保のために、その辺りの調整が難しかったです。
ですから派遣社員として働きながら資格試験の勉強をしようと思っている人は、なるべく短期の仕事を選ぶと良いのではないでしょうか。
短期の仕事がなくて、長期の仕事を選ばざるを得なくて、どんどん仕事が増えていった場合は辞める時の上手い言い訳を考えるといいかもしれません。
例えば、自分の場合は「この会社はどんどん社員をリストラしています。次に切られるのは自分かもしれません。そういった不安がある中で続けるのはちょっと難しいです」といった話をしたりしました。
実際にその時働いていた会社はそのようなことをしていたので、特に無理なく話は通りました。
派遣社員として働きながら資格試験に挑戦するのは、そこら辺の兼ね合いが上手くできるかどうかだと思います。
通勤時間が長すぎるのは問題
10月末で契約満了した派遣先は、通勤時間が片道2時間近くかかる所でした。今までの考えでは、仮に多少通気時間が長くなったとしても「電車の中で勉強できる時間が増えるじゃないか」ということで特に問題視はしていませんでした。むしろ喜んでさえいました。
ですが今回の経験から、やはり通勤時間が長すぎる派遣先は避けるべきです。
というのも5分でも10分でも座れる時間があればいいのですが、今回の場合だと2時間全て立ちっぱなしで、毎日派遣先に着くまでにへとへとになってしまっていました。
このような状態だったので行きの電車内では体力的にほとんど勉強できず、帰りの電車内でなんとか半分ぐらいの時間を使えたという感じでした。
ですから資格試験のために勉強時間を確保することを考えている人は、通勤時間や電車内の状態もよく考えた方が良いでしょう。
モチベーションの維持
簿記と法務の試験であれば、多くの人はそれほど長い期間はかからないかもしれません。
ですが、もう一段、二段上のレベルになると勉強する期間も、かなり必要になってきますし、内容も複雑になってきます。
ですから、勉強している途中で次のような悪魔の声が自分に囁きかけてきます。
「これだけ勉強しているのに本当に合格できるの?」
「今までの努力が無駄にならない?」
「ここまですごい頑張ってきたんだから少し休もう」
実際何度も自問自答しました。「今日は雨降ってるし、疲れてるし一日家で寝ていても良いだろう」と自分に都合の良い言い訳がポンポンと出てきます。
一方で「じゃあその後どうするのか?」「後で後悔しないだろうか?」という考えも浮かんできます。
強制力を使ってマクドナルドやドトールで勉強する
ですから会社が休みの日はダラけた一日にならないように必ず外に出て、マックとかドトールに行って、財務・会計の過去問を解いたりしていました。
図書館という選択肢もあるのですが、なかなか自分の勉強が許される所がないのと、たくさん良い本があるのでそっちに目移りしてしまい、結局自分の勉強が出来ないで終わってしまいます。
喫茶店や飲食店だとお金がを払ってまで勉強する形になるわけなので、やはり元を取ろうと思います。
また、他人の目があって衆人環視に近い状態に晒されるので緊張感を持って勉強できていました。
強制力を使って電車の中で勉強する
モチベーションを維持する工夫として、自分はよく「電車」の中を使ったりして、仕事がある平日の往復の通勤時間は、電車の中でよくテキストを読んだりしていました。
定期があるので、土曜日、日曜日も電車の中でよく本を読むようにしてはいました。定期の範囲内に限られますが、平日に比べれば全然人も少ないので、座って勉強できます。
自分にとっては、この方法がかなり効果的に勉強できると感じました。というのも図書館と違い周りに本がないので目移りすることがなくなるということと、周りに人がいるので、ここでも衆人環視のような状態に晒されます。
ですから電車の中は、必然的に緊張感を持って勉強しかできなくなるわけです。この電車の「強制力」が良いなと感じました。
肩、首周りの限界
ここ数年はずっと勉強し続けていたせいか、首と肩が凝るというか、ずっと痛いという状態が続いていました。ですからちょっと時間があったら首や肩を回したりするのですが、一向に良くなりません。
ストレッチをしたりランニングをしたり、いろいろ試してはみたのですが、この首と肩の痛みがどうしてもとれない日々がずっと続いていました。
そういった悩みがあり、試験前3ヶ月ぐらいはこの痛みのせいでなかなか集中できなかったのですが、転機が訪れます。
通勤途中の駅の乗換えで移動中の時のことでした。この時もいつものように首と肩に痛みを感じて憂鬱な気持ちになっていたのですが、ふと一人の女性の首に目が止まりました。
その首には肌色の丸いシールみたいなものがあり、「あぁ、そういえば確かあぁいうので首に張るやつがあったよなぁ」と。
その時の出来事が忘れられず仕事が終わって帰ってから藁にもすがる思いで、すぐにインターネットで首のシールについて調べました。
あれって「ピップエレキバン」っていうんですね。その効果は磁気の力で血行改善し、こりをほぐすことができる、と。まさにその時の自分が欲しかったものですぐに近くのドラッグストアへ行って購入し、使ってみました。
すぐには効果はでなかったのですが、首に2つ両肩に1つずつ使って1週間ぐらい経つと、以前と比べてだいぶ楽になりました。
なんでもっと早くこれを使わなかったんだろうと今では思います。試験前の最後の1.5ヶ月ぐらいであれだけ詰めることができたのは間違いなくエレキバンのおかげです。
そういう出来事があってからは、この商品は今でも手放せなくなっています。
まとめ
今回の記事では、「派遣社員として働きながら資格試験に挑戦するうえで大変だったこと」としました。
その中でも特に
- 勉強時間の確保
- 通勤時間
- モチベーションの維持
- 勉強する体力の問題
などが自分の中で大変だと感じられました。
ですから派遣社員として働きながら資格試験に挑戦することを考えている人はこの点を注意すると良いかもしれません。
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